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Vitamin blog

女正月

今日15日は小正月といって、この小正月までが本来「松の内」つまりお正月にあたります。

前回のブログで、この15日が成人式のお休みじゃなくなったことについて、
ぶーぶーとブーイングを書きましたが、
この日お休みじゃなくなったのが残念な理由のもう一つに『どんどん焼き』
があるからなのです。

この駄菓子の名前のような『どんどん焼き』は、別名『左義長』という火祭りの一種で、
全国的に地方で行われる行事です。

15日の早朝、日もまだ昇らぬ時間に、
お正月に使用した門松やしめ縄、昨年お世話になったお札・お守り、書初めなどを
竹でうず高く盛ったお社を組み燃やす習慣があります。
5m近い高さのお社が燃える様子は壮大です。

新年のお飾りを燃やす事で、無事お正月を過ごすことができたお礼と共に、
歳神様を天にお送りする、送り火のようなもので、
書初めを一緒に燃やすと字がうまくなります。

また、燃え残った竹の火が消えぬように家まで持ち帰り、その火で炊いたおぜんざいを
食べると無病息災で一年間を過ごせ、
持ち帰った竹は、炊事場において置く事で火災から守ってくださいます。


小学生の頃、この小正月の凍えるような早朝に、
眠い目をこすりながら、訪れた大きな焚き火は、わくわくするもので、
消えそうな火をふぅふぅしながら、母と手をつなぐ帰り道、
寒い中お参りし、冷え切った身体をストーブで暖めながら
持ち帰った火で作ったおぜんざいの味は、
それはそれはスペシャルでした。

年神や祖霊を迎える行事の多い大正月の三箇日に対して、
この小正月は、豊作祈願などの農業に関連した行事や、
家庭的な行事が中心となっていています。
薮入りといって、お正月に忙しく働いた嫁が親元に帰って休息をとることから、
『女正月』とも言われていています。

あずきにはたんぱく質、ビタミンB1、B2、カルシウム、鉄、食物繊維、サポニンなど
多くの成分が含まれていて、疲労回復、冷え性の緩和にも有効です。
また、多く含まれる鉄分は、血液の原料でもあるので、その供給にも有効でした。

むかしの人はお産の時に出来た血栓が体内をめぐって心臓や脳でつまらないように、
産後の肥立ちが悪い女性に”あずきがゆ”を食べさせたので、
小豆を食するのも、女正月と無関係ではないかもしれません。

あくる日の16日には、獅子舞が一軒一軒を練り歩き、
小さな子供たちは、頭を噛んでもらうことで、
賢く健康に育つと言い伝えがあり、恐ろしい獅子舞に頭を噛まれて
大泣きしたりもしました。

幸い、まだ滋賀県ではこのどんどん焼きを執り行なっているところが
残っています。
15日が学校になってしまった今、登校前の早朝に行くのは
授業に差しさわりがあるかもしれませんが、
まだ、学校に行っていない小さなお子様がいらっしゃるなら
チャンスがあれば一度いってみてください。

きっといい思い出が出来るかもしれません。

ちなみに、毎年一生懸命、書初めを燃やしましたが、
一向に字は上手くなりませんでした。

字の上達は、神頼みではなく、練習あるのみです。 



by hyamada_clinic | 2009-01-15 23:25 | お薦め☆お出かけ

女性であることをいつまでも楽しんでほしい。滋賀県の山田産婦人科からの情報発信です。お問い合わせはycyamada@gmail.comまでご連絡ください。
by hyamada_clinic
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